2021/08/14 11:48

日々のご愛顧感謝いたします。
泉屋茶舗でございます。

夏の暑さをやり過ごすプチ贅沢に、
玉露を使って、氷を主役にした、
2つの淹れ方について
書かせて貰えたらと思います。


1つ目の淹れ方は「氷出し」です。

急須に茶葉を10gと氷を100g入れてもらい、


冷蔵庫に入れて、お茶の浸出を待つだけです。

一晩位と、時間のかかる淹れ方ですが、
休日の午後などに、ゆったりとした時間の流れを感じながら、
甘くて濃い緑の雫を、お酒の様に、ちびちびと口に含みながら、
味わっていただきたい一杯です。

以下は、店員の感想です。

まず、グラスを口に近づけると
「清々しく力強い香り」所謂、お茶のいい香りを感じます。
香りの感じ方と致しましては、
お茶の液面の上に香りのベールがある感じです。
香りを感じながらお茶を口に含むと、
フルーティーと表現するのが適当でしょうか?
強い甘みを感じつつも、スッキリとしていて、
飲み終わった後も、口の中にお茶の余韻がしばらく残ります。

「少量を口に含み、舌の上を転がしながら、口を閉じて鼻から息を出す」
とお酒のような飲み方も面白いのではないかと思います。

「良い香りでフルーティーな味わい…。」まるでお酒みたいですよね。

この間、お店に買いに来てくれたお客様が、
「来客時には、麦茶より冷たい緑茶の方が受けがいい。」
と教えてくれました。

時間は掛かりますが、来客時にもいかがですか?


2つ目の淹れ方は「オンザロック」です。

1.急須に茶葉を入れます。
標準的なグラスやコップでしたら10gも入れてもらったら十分かと思います。
2.急須にお湯(90℃~熱湯)を入れて、お茶の浸出を待ちます。
※お湯の量は、お茶を入れる器の半分位の量が目安です。
※お茶の浸出は、一分程。
3.氷を一杯に入れた器にお茶を注ぎます。

「ぬるめのお湯や冷水、又は氷だけで時間をかけて淹れ、少量を口に含んで飲む。」
のが美味しい淹れ方とされているお茶を、邪道かもしれませんが、
「熱湯でサッとラフに淹れて、氷で急冷して、ゴクゴクと喉で味わう。」
これも、贅沢な飲み方の一つではないでしょうか。

同じ氷を使っても、対照的な2つの淹れ方ですが、
片方が優れていて、もう片方が劣っていると言うことはありませんので、
その時々で、2つの淹れ方をお楽しみいただければ幸いです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後とも泉屋茶舗をよろしくお願いいたします。