2015/05/20 16:38
毎度ありがとうございます。
泉屋茶舗でございます。
さて本日は、上かぶせの秘密と題しまして、その第一弾で(何弾まで続くのか分かりませんが・・・)
上かぶせのパッケージがどのようにして決まったのかという、お話をさせていただきたいと思います。

さて、ご覧のパッケージですが、オーダーメイドではなく、ズバリ、メーカーさんの既製品です。
話の流れからすると、拍子抜けかもしれませんが、そうなんです。(笑)
ですが、たとえ既製品であっても、そのデザインに
店員がどのような思いを投影させたのかという事を、綺麗にまとまるかは兎も角、伝えていきたいと思います。
ちょうど季節は秋の頃でした。茶葉自体を何とか完成させ、それを入れるパッケージを決める段階になって、
上かぶせのイメージを少しでもパッケージで表現したいと思い、パッケージのカタログを眺めていました。
ところで、新茶(一番茶)は適切な保管をした上で秋頃まで寝かせると、
八十八夜の頃より「より美味しくなる」なんて言われまして、「壷切り」や「蔵出し新茶」等と言ったりします。
上かぶせは、当然ながら一番茶のかぶせ茶ですので、このイメージを使おうと思いました。
「秋のイメージ・・・」店員の感覚にはなりますが、カタログをめくりながら
既製品のパッケージなら「月」をモチーフにするのが良いかなと思いました。
ページをめくる内に、このパッケージが目に入り、店員には、月明かりが障子に差し込んでいるように見えたんです。
店員はこれがすごく気に入りまして、パッケージのデザインが決定しました。
次に、何色のパッケージにするかで、緑色か紫色かで迷ったのですが、紫色に決めました。
と申しますのは、仕入先の産地の組合の方達の制服と申しますか作業服と申しますかの色が「紫色」なんです。
もちろん、何種類か有る内の1つでしょうが、店員は何度か、荷受の作業に立ち合わせて貰った事があるのですが、
その時、産地の方が、この紫色の制服を着用されていたので印象に残っていました。
店員の感覚で紫色の方がパッケージが上品に見えると言う理由もありますが、
やはり、かぶせ茶と言えば「ここ」と言われる産地の方達の制服の色と言うのが紫色を選んだ一番の理由です。
店員の自己満足と言えば、それまでかもしれませんが、この上かぶせを飲んでいただく機会があれば、
その時、この話を思い出していただければ幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後とも泉屋茶舗をよろしくお願いいたします。